【ポーランド戦 採点】サッカー日本代表 ロシアW杯/0-1で敗戦も辛くも決勝トーナメント進出

下馬評の低さからするとグループリーグ突破という最高の結果かもしれないが,最悪の結果を免れたという第3戦だった。柴崎の疲労具合が心配だが,主力を温存できたことは,決勝トーナメントをほとんど万全な状況で戦えると考えるということは大きなプラス材料となる試合になった。

【ロシアW杯グループH】日本-ポーランド/6月28日/ウ˝ォルゴグラード・アレーナ

【日本代表・総評】6.0

第2戦からスタメンを6人入れ替えた臨んだ第3戦。立ち上がりは,攻撃陣の連携が上手くいかず,微妙なパスのずれや出しどころがない場面があった。

それでも,10分には,武藤のパスカットからチャンスを作りだし,ポーランドディフェンスを脅かし,12分に武藤が中央からニアに右足の良いシュートが生まれ,ゴールを予感させる。

その後も,連携という面でかみ合っていた1・2戦目とは異なり,崩し切る前のクロスボールの放り込みや単発のドリブル・シュートといった個人技に頼らずならず,迫力のある攻撃を作り出すことが少なかった。

ポーランドディフェンダーの高さや俊敏性を考えるともう少しショートパスで崩し切ってゴールを狙いにいってほしかった。

後半はほとんど決定的な場面を作りだすことができないまま,セットプレーで失点。

他会場の結果を受けて,失点せずにカードをもらわずに試合を終わらせるという選択は結果的にはうまくいったが,セネガルが同点に追いついてしまったらと他会場の結果を冷や冷やしながら見守るという結果になった。

グループリーグ突破は良かったし,0-1で試合を終わらせにかかる選択はベストだったかもしれない。

しかし,「勝ちにいくこと」を目標としていたことからすると,それまでの戦い方も第1戦目・2戦目と比べて攻撃にアイデアやアグレッシブさにかける試合だった。

【選手採点・寸評】

GK

1 川島 永嗣 ☆MAN OF THE MATCH☆ 7.0

相手のヘディングシュートの好セーブ・鋭い出足で裏のボールを飛び出して処理・槙野のクリアを間一髪ではじき出すといった3つのビックセーブ。不安定なパフォーマンスで日本中が正ゴールキーパー交代の議論を行っていたと思うが,それを吹き飛ばしてくれた。「チームに迷惑をかけてしまったので,今度は自分がチームを救いたい。」その言葉通りのプレーだった。

DF

20 槙野 智章 5.5

気持ちの入ったプレーを見せ,コーナーキックの際には攻め上がり,オーバーヘッドからゴールを狙う。守備でもう少し周りを見て落ち着いてプレーできたら,なお良かった。

22 吉田 麻也 6.5

最終ラインで安定して落ち着いた守備を見せる。存在感があり,彼の対応は安心して見ていられた。コーナーキックからヘディングシュートも枠を外したが,可能性を感じるプレーだった。

19 酒井 宏樹 6.5

競り合いでは,相変わらず1対1に強い。20分には相手のアーリークロスをナイスクリアでピンチを救った。攻撃面では,酒井高徳と連携して,右サイドから質の高いクロスを供給していた。

5  長友 佑都 6.0

オーバーラップで左サイドを突きにいくが,味方の微妙なパスのずれから良い形でトラップできず,あまりチャンスを作り出すことができなかった。守備面では落ち着いて対応していた。

MF

16 山口 蛍 5.5

カウンターの芽を摘み取る好ディフェンスもあった。不用意なファールからセットプレーを許し,これが失点につながってしまう。

7 柴崎 岳 5.5

疲労がたまってきているのか1・2戦のような相手の穴をつくような精度の高いミドルパスは影をひそめた。トラップミスから相手のカウンターを招いてしまう場面もあった。いい方にも悪い方にも柴崎のできがチームに大きな影響を与えることが分かった。日本の心臓として,西野監督も出さないわけにはいかず,第3戦も先発したが,疲労度が心配である。

21 酒井 高徳 6.0

慣れない右サイドハーフだったと思うが,奮闘していた。同じ右サイドの酒井宏樹と連携して右サイドからチャンスを作る場面もあった。ゴールに直結するような崩しという面では,右サイドハーフとしては,少し迫力に欠ける。

11 宇佐美 貴史 5.5 (66分OUT)

動きにキレがあり,ドリブルからシュートを放って相手ゴールを脅かす場面もあったが,球離れが悪かった。高さのあるポーランドディフェンダーに対して安易にアーリークロスを放り込む場面などあり,プレーの選択が今一つだった。守備は献身的で良い働きをしていた。

13 武藤 嘉紀 5.5

10分にはパスカットからゴールを狙ったが,シュートコースを作れず,12分には,右足でニアに鋭いシュートを放つがセーブされる。ゴールへの積極性は見えたが,岡崎や酒井高徳らと連携してチャンスを作り出すことは ほとんどできなかった。

9 岡崎 慎司 5.5 (47分OUT)

長友のニアへのクロスを感じて飛び込みダイビングヘッドでゴールに迫る。彼らしいプレーだった。前線からの守備は,やはりチームにとって心強いが,ゴールという結果を出したい。

交代出場

FW

15 大迫 勇也 6.0 (47分IN)

後半開始早々に負傷した岡崎に代わって出場。彼が入り,少し前線でためができ,攻撃に落ち着きが生まれる。目立ってゴールを脅かすシュートを放つことはできなかった。

MF

14 乾 貴士 5.5 (66分IN)

結果を出していたので,同点に追いつくために投入されるも,良い形でボールをもらえず,あまりチャンスを作りだすことができなかった。得意の位置からは,シュートではなくクロスを選択,中まで切り込んでシュートを狙ってほしかった。

MF 長谷部 誠 ー (82分IN)

チームを落ち着かせるため,0-1狙いの指示を伝えるため武藤に代わって投入。結果的にチームは落ち着き,戦略通り0-1でチームは決勝トーナメント進出を決めた。相手も1-0で勝ちでOK,こちらも0-1で負けでOKだったため,残り10分のお互いに時間が過ぎるのを待つだけのボール回しは,会場に見に来た人は残念だっただろう。

監督

西野 朗 6.5

2戦目から6人スタメンを代える大胆采配。決勝トーナメントの事を考えて,レギュラーの疲労を回復させる狙いは,万が一決勝トーナメントに上がれなければ批判になることもあり,勇気が必要だったと思うが,勝負に出た攻めの采配は気持ち良かった。しかし,結果的に前線のメンバーは,連携が悪くあまりかみ合うことがなく無得点に終わってしまった。勝ちにいくつもりだったと思うが,冷静な状況判断から0-1狙いの戦略も上手くいった。

※15分以下の出場選手は採点なしとする。

文責:園田裕美(Jリーグから海外サッカーまで幅広く観戦し,熱烈に日本代表を応援する自称サッカー通)

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